次回のご案内&自主ゼミへの変更のお知らせ

これまで3回にわたって夜ゼミBarを主催して参りましたが、この度諸般の事情により、シェアラン主催で継続することが難しくなってしまいました。

シェアラン前身の夜スクの頃から、熱意ある参加者のみなさまに支えられてここまで続けてきましたので、やめるのは忍びなく、上野先生ともご相談し、暫定的ではありますが、開始当初らのメンバー有志に幹事をお願いして、参加者主体の自主ゼミとして続けていただけることになりました。


新体制での開催は2月20日(木)、3月24日(火)の予定になっております。

名称はとりあえず「上野ゼミ」とし、問い合わせ先などは下記の通りです。

問合先:obenkyoinfo@gmail.com
告知宣伝ブログ https://obenkyoinfo.hatenablog.jp/

これまでどうもありがとうございました。

新しい「上野ゼミ(仮)」をどうぞよろしくお願い致します。

 
Image by Shunsuke Ono

夜ゼミBar「ヨーロッパの政治哲学入門」

2019年度後期のテーマは

「ヨーロッパ啓蒙思想の旅」

これまで、夜スク講座「ハンナ・アーレント入門:共和国の〈はじまり〉」(2018年度)や、夜ゼミ「ヨーロッパの政治哲学・入門」(2019年前期)では、われわれの生きる現代世界を深く、奥行きのあるパースペクティブから眺め理解するために、戦争の世紀でもあった20世紀を生きたユダヤ人政治哲学者ハンナ・アーレントについて学んできました。

そのなかで浮かび上がってきたのは、現代社会のかかえる潜在的な危機はいま突如はじまった問題ではなく、そこにいたる歴史の道程が存在しているということ、そして少なくともその端緒である啓蒙思想にまでさかのぼって理解する必要があるということでした。

全体主義・ポピュリズム・グローバリズムといった今日の問題は、啓蒙思想が打ちだした近代的な価値からの逸脱だと単純に割りきることはできません。だとすれば、啓蒙や近代社会の本質について、一度立ち止まってじっくり考えてみるべきでしょう。

 そこで、2019年後期は「啓蒙の世紀」と呼ばれる18世紀ヨーロッパが生みだしたさまざまな政治哲学・社会哲学を、国を横断しながら眺めていきたいと思います。

当時は、グランド・ツアーと呼ばれる大陸ヨーロッパ周遊旅行が流行しました。哲学・思想はどうしても抽象性や体系性が前面に出てしまいますが、当時の啓蒙知識人たちはさまざまな国の文化を実地に体験し見分を広めることも、思想家にとって不可欠なことだと考えていました。

啓蒙思想家たちで、分厚い体系的な哲学書を書いたひとはむしろ少数派で、多くはいわばエッセイストやモラリストとして、気の利いた小品を数多くものしていました。じつは、そうした哲学者のなかでもずば抜けて難解な書物で有名になったカントでさえ、生地の
港湾都市ケーニヒスベルクに集まってくる異国からの多種多彩な情報にアンテナを張り巡らせ、世界の多様な異文化に関心を寄せながらエスプリのきいた人間観察を著していたのです。

後期の夜ゼミでは、そうしたあまり大部ではないエッセイ的評論をとりあげ、ドイツ・フランス・イギリスをまたに掛けながら啓蒙思想のエッセンスをかいつまんで学んでいく予定です。

各回ともそれぞれでできるだけ完結した内容になるよう努めますので、新規参加ももちろん歓迎いたします。



<スケジュール>

第4回:9月26日(木):カント『啓蒙とは何か』
→『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』中山元翻訳 
光文社古典新訳文庫が入手しやすいようです。この文庫に収録されており、多分翻訳も他のものより読みやすいはずです。

第5回:10月24日(木):カント『世界市民という視点からみた普遍史の理念』 or ヒューム「商業について」in『道徳・政治・文学論集』

第6回:12月5日(木):ヒューム「完全な共和国についての設計案」in前掲書

第7回:2020年1月28日(火):ディドロ「スピノザ哲学」in『百科全書』 著作集2巻

第8回:2月20日(木):ヴォルテール『哲学書簡』から数編

第9回:3月24日(火)


<講師紹介>
上野 大樹(うえの ひろき)

1983年生まれ。一橋大学社会学研究科研究員。京都大学にて博士号取得。専門は政治思想史。一橋大学、立正大学、青山学院大学などで講義やゼミをおこなう。

◆上野先生からのメッセージ
どんなに時代が変わっても色褪せない古典を学ぶこと。

1人では難しくても、共に学ぶ仲間がいれば続けられる。

参加者ひとりひとりが主体的に学び、一人では学び得ない部分を講師と仲間たちと補い合うスタイルの学びとなります。

昨今の教養ブームや人文学への一定の関心の高まりには、小手先の技術論では現代社会が抱えている本質的問題に対応できないという意識が背景にみられます。政治を単なる事情通としてではなく、哲学的な視点から考えるために格好の素材として、本講座ではアーレントなど現代の古典を中心にとりあげつつ、入手しやすい新書なども適宜活用して読書を進めていく予定です。


特に歴史的な視座を大事にしながら、専門知とは異なる総合的な教養=リベラル・アーツとして政治哲学を学びましょう。

 

こんな方にお勧めーーー

・昔、学び足りなかったことを再度学びたい人
・社会に出た今だからこその視点を持って、新たに学びたい人
・学問と暮らしを、結び付けなおしたい人
・講師始め、社会経験豊かな人たちの集まりだからこそのコミュニケーションを楽しみたい人
・講師始め、参加者同士が持つ知識や経験の交換をしてみたい人
ほか、老若男女、国籍、性別問わず、 ご興味ある方どなたでもご参加ください!

大体2か月に1回のペースで無理なく、じっくりと学び続けることを目標にしています。

昔ちょっぴり齧ったという方も、全くの初心者という方も、まずは一度覗きに来ませんか?

事前学習をお勧めいたしますが、必須ではありません。
みなさまのご参加をお待ちしております。

 
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